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出遅れるマザーズ市場でキラリと光る成長株とは?

日経平均高値更新の陰で出遅れるマザーズ キラリと光る成長株を探す

日経平均が年初来高値を更新するなど、活況を呈する日本市場。しかし、「新興市場」と呼ばれるジャスダックやマザーズは日経平均やTOPIXに比べて出遅れが目立っています。本コンテンツでは、新興市場の現状をご紹介すると共に「キラリと光る成長株を探す」と題してマーケット・アナリストの益嶋裕が注目する銘柄をご紹介いたします。

本コンテンツは情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。また、過去の実績は将来の投資成果を保証するものではありません。銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断にてお願いいたします。

出遅れが目立つマザーズ指数

日経平均やTOPIXが堅調に上昇していますが、マザーズ指数は出遅れが目立っています。

日経平均と東証マザーズ指数の推移(2018年1月4日=100)

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

秋冬に強いマザーズ指数

以下の表のようにマザーズ指数は10月~1月の秋冬に堅調な傾向があるようです。過去の傾向通りこの秋冬も堅調な展開を期待したいところです。

マザーズ指数の月別平均騰落率(2003年10月~2018年9月を集計)

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

キラリと光る成長株を探す

それではいよいよ具体的に銘柄を見ていきましょう。今回は「キラリと光る成長株を探す」として、長期的に高い成長を続けるマザーズ上場銘柄をピックアップしました。具体的なスクリーニング条件は以下のとおりです。

<スクリーニング条件>

  • マザーズ市場に上場
  • 過去6期分の業績を取得可能
  • 過去5期の業績がいずれも前期比増収
  • 過去5期の平均増収率よりも今期の予想増収率の方が高い
  • 株価売上高倍率(予想PSR)がマザーズ市場の平均(9月末時点で3.1倍)を下回る
銘柄名 9月28日
終値
(円)
売買単位
(株)
時価総額
(億円)
予想PSR
(倍)
PBR
(倍)
予想1株
あたり配当(円)
予想配当
利回り
(%)
サンワカンパニー(3187) 322 100 52.1 0.5 2.8 5 1.6
シンメンテホールディングス(6086) 2,472 100 132.9 1.0 7.4 18 0.7
トランスジェニック(2342) 499 100 84.1 1.0 1.9 なし 0
オイシックス・ラ・大地(3182) 1,951 100 655.1 1.1 6.2 なし 0
アクトコール(6064) 874 100 67.2 1.3 18.0 5 0.6
オークファン(3674) 808 100 80.1 1.3 3.2 なし 0
ファンデリー(3137) 1,445 100 92.2 2.5 3.9 なし 0
日本動物高度医療センター(6039) 2,829 100 68.3 2.7 4.3 なし 0

(出所)9月28日時点のQUICKデータよりマネックス証券作成 配当予想は日経予想

マーケット・アナリスト益嶋裕が特に注目する5銘柄

上記でご紹介した銘柄の中からマーケット・アナリスト益嶋が特に注目している5銘柄をご紹介します。

サンワカンパニー(3187)

  • 企業概要
    建築資材・住宅設備機器のインターネット通信販売会社。設計事務所・工務店・施主向けに石材・内外装材・フローリング・建具・システムキッチン・壁装材・インテリア・家具等をワンプライスで廉価販売。ショールームを東京・大阪・名古屋・福岡・シンガポールに展開設。主力は洗面設備・キッチン設備、タイルやウッドデッキなどの輸入建材。オリジナル商品の売上比率が約80%(デザイン力や商品力に注力)、幅広いカテゴリー商品のラインアップによるトータルコーディネートに特色。ヨーロッパ・東アジアを中心とした海外での販売に向け事業準備を推進。2014年良品計画と「MUJI+KITCHEN」を共同開発。
  • 益嶋コメント
    堅調な住宅市場も追い風となり売上は過去最高を毎年更新中も、ショールームの移転や新設のコスト、人件費の増加が重荷となり利益はついてきていない。自社ウェブサイトの登録会員数は着実に増加するなど顧客基盤は順調に強化できていることは好印象。住宅市場の大幅鈍化がリスク要因だが、現時点でそのリスクは高くなく今後も着実な成長を期待。

サンワカンパニー(3187)

(出所)マネックス銘柄スカウター

シンメンテホールディングス(6086)

  • 企業概要
    店舗・厨房設備メンテナンスサービスのシンプロメンテとテスコを中核とする持株会社。大手飲食チェーンや物販・小売チェーンを主要顧客に内外装・各種設備のメンテナンスサービス(業界トップ)を提供。対象は厨房機器・給排水衛生設備・空調・給排気・ダクト設備・電気設備・照明機器・ガス設備・内外装・看板・外構等。サービス業務はワンストップメンテナンスサービス(緊急メンテナンス・24時間365日対応、予防メンテナンス、全国メンテキーパー9400社超に委託)、アウトソーシング自社受託。公共施設向け等顧客の市場開拓を推進。2017年乃村工芸社<9716>と資本業務提携(乃村工芸社の子会社テスコを買収により持株会社化、シンプロメンテから商号変更)、東京電力エナジーパートナーの「生活かけつけサービス」&西部ガスと提携。主要取引先はすかいらーく。
  • 益嶋コメント
    外食産業の上場企業のうち8割近くを自社顧客として獲得するなど順調に売上高を拡大中。前期には同業他社を買収し、経営再建を行う。今期からは本格的に買収効果が出てくる見込みで一段の利益率改善を期待したい。

シンメンテホールディングス(6086)

(出所)マネックス銘柄スカウター

オイシックス・ラ・大地(3182)

  • 企業概要
    有機・無添加食品の宅配会社。「感動食品専門スーパーOisix」サイトにて自然食品定期宅配サービス、カタログ・ネットで食品・食材直販「大地を守る会」、野菜宅配・卸売「らでぃっしゅぼーや」を営む。Oisixは取扱い商品(4000品目)は野菜・肉・魚・パン・冷凍食品、取引農家は約1000軒、全国牛乳販売店・酒販店経由で購買者に定期的に宅配商品を提供(定期購入会員数18万人。その他、20分で主菜・副菜を簡単に作れる「KitOisix」運営。3社(Oisix、大地を守る会、らでぃっしゅぼーや)のブランドを生かしたプラットフォームの確立を推進。2016年移動型スーパーを全国展開するとくし丸を買収。ベネッセHDと事業提携(妊娠・産後のママ向けサービス「おいしっくすくらぶwithたまひよ」スタート、三越伊勢丹<3099>と合弁会社設立。2017年大地を守る会を子会社化。2018年NTTドコモと資本業務提携(NTTドコモ傘下の宅配「らでぃっしゅぼーや」を吸収合併、7月商号変更、10月経営統合)。
  • 益嶋コメント
    質の高い食品、食材が顧客の評価を受け着実に顧客基盤が拡大中。前期は売上、営業利益とも過去最高を更新。他社との提携にも積極的。健康志向の高まりは今後も長期的なトレンドとして揺るぎないと見られ、同社にも着実な成長を期待。

オイシックス・ラ・大地(3182)

(出所)マネックス銘柄スカウター

ファンデリー(3137)

  • 企業概要
    ヘルスケア食品会社。メディカルフードデリバリー事業(健康食宅配、健康食通販カタログ)、マーケティング事業(カタログの広告枠販売、企業向けサンプリング等の業務受託、健康食レシピ情報サイト運営)を展開。健康食宅配ではヘルシー食・たんぱく質調整食などの200種類のメニューにより顧客嗜好に応じた選別宅配をサービス(栄養士による無料カウンセリングサービス)。健康食通販カタログ「ミールタイム」「ミールタイム・ファーマ」を全国の医療機関・調剤薬局・保健所・介護施設等に配布、健康食の販売と同時に広告枠を販売。マーケティング事業は食品メーカー・健康家電メーカー・製薬メーカー向けのマーケティング支援。2016年シャープのウォーターオーブン(家電)でサービス連携。
  • 益嶋コメント
    健康食の宅配という日本の高齢化に極めてマッチするビジネスを展開。ウェブサイトに500人以上の栄養士からの顔写真つき支持コメントが掲載されているなどクオリティの高さも魅力。営業利益率の高さは20%近くと市場全体の中でも非常に高い水準。今後も大きな成長を期待。

ファンデリー(3137)

(出所)マネックス銘柄スカウター

日本動物高度医療センター(6039)

  • 企業概要
    2次診療専門の動物病院会社(JARMeC)。犬・猫等のペット向け高度医療を行う二次診療専門動物病院(川崎本院・名古屋分院・東京病院)と画像診断検査センターを運営。特定専門分野の獣医師による高度な医療機器を使用した診察・検査・投薬・手術等の診療サービス、画像撮影・読影等の画像診断サービスを実施。全国各地の動物病院と連携(約3300)、紹介患者の受入・診療手術への参加・施設利用(有料)等のサービスを提供。免疫治療、特殊検査、再生医療の臨床研究に取り組む。2018年東京病院を開業(2020年大阪分院開業予定)。
  • 益嶋コメント
    ペットの家族化や長生きが進行する中で同病院が得意とする高度医療へのニーズは着実に高まるとみる。全国の動物病院と提携を進めており、提携病院数は3,400を突破。2020年には大阪拠点を建設する予定で、関西方面の病院との連携も強化する方針。競合企業の少なさも投資魅力の1つ。

日本動物高度医療センター(6039)

(出所)マネックス銘柄スカウター

国内上場有価証券取引に関する重要事項

<リスク>

国内株式および国内ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「国内株式等」)の売買では、株価等の価格の変動や発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じることがあります。また、国内ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が最大3.3倍程度となる可能性があるため、価格、上記各指数等の変動、または発行者の信用状況の悪化等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じることがあります。

<保証金の額または計算方法>

信用取引では、売買金額の30%以上かつ30万円以上の保証金が必要です。

<手数料等>

国内株式等のインターネット売買手数料は、「取引毎手数料」の場合、約定金額3,000万円以下のときは、最大921円(税込:1,013円)、約定金額3,000万円超のときは、973円(税込:1,070円)かかります。ただし、信用取引では、「取引毎手数料」の場合、約定金額が50万円以下のときは、成行・指値の区分なく最大180円(税込:198円)が、約定金額50万円超のときは、成行・指値の区分なく最大350円(税込:385円)がかかります。また、「一日定額手数料」の場合、一日の約定金額300万円ごとに最大2,500円(税込:2,750円)かかります。約定金額は現物取引と信用取引を合算します。(非課税口座では「取引毎手数料」のみ選択可能ですのでご注意ください。)単元未満株のインターネット売買手数料は、買付時は無料です。売付時は約定金額に対し0.5%(税込:0.55%)(最低手数料48円(税込:52円))を乗じた額がかかります。国内ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。国内株式等の新規公開、公募・売出し、立会外分売では、購入対価をお支払いただきますが、取引手数料はかかりません。IFAコースをご利用のお客様について、IFAを媒介した取引の売買手数料は、1注文の約定金額により異なり、2億円超の約定金額のとき最大手数料345,000円(税込:379,500円)かかります。詳しくは当社ウェブサイトに掲載の「IFAコースの手数料」をご確認ください。

<その他>

お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「契約締結前交付書面」「上場有価証券等書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。